0120-884-887

  • 診療時間
    午前 9:00~12:00/午後 14:00~19:00
  • 休診日
    土曜午後、日曜、祝日

一般歯科

むし歯について

私たちの口腔内は、様々な細菌が共存している状況です。良い菌も悪い菌もあり、それぞれがバランスを保ってお口の健康を守っています。しかし、糖分を摂取しすぎたり、日々のストレスが蓄積したり、磨き残しがあったりすると、特定の菌が繁殖を始めます。特にミュータンス菌の活動が活発になると、むし歯リスクが高まってしまうのです。
むし歯は、食べかすなどを餌にして酸を排出し、歯質を少しずつ溶かしていきます。初期段階で治療を行えば、再石灰化により、歯の機能を元に戻す効果が期待できます。しかし、放置すると、むし歯はどんどん大きくなり、歯を大きく削らなければいけません。そこで、痛くなる前に、定期的に口腔ケアを行って、むし歯菌の少ない環境を整えることが重要になってくるのです。

むし歯になるとこんな症状が出てきます

歯に痛みが生じている状態は、象牙質の内部にある神経が細菌に感染しているからかもしれません。痛みは歯や歯の根に異常が起きているサイン。
放置すればするほど、痛みは強くなるため、早めに歯科医院の受診を検討しましょう。

歯の表面が黒くなっている

初期のむし歯に気づくきっかけとして、最も一般的なのが「歯の黒ずみ」です。私たちの歯は白く光沢があるため、細菌に感染した部分が黒ずむようになります。黒っぽい箇所が、ブラッシングでも取り除けない場合は、むし歯の可能性が高いです。ただし、乳歯の場合は急速にむし歯が進行した結果、黒ずみが生じないケースもあります。

歯に穴があいている

歯の表面に穴があいていたら、ほとんどの場合はむし歯の可能性が高いです。
歯の表面を覆っているエナメル質というのは、人体で最も硬い組織なので、簡単に穴があくということがそもそもありません。
むし歯の進行度が高ければ高いほど穴が深くなり、大きくなります。

食べ物や飲み物がしみる

食べ物や飲み物を食べた際に「しみる」という症状が現れた場合もむし歯の可能性があります。
冷たいものを口にした際に、ときどきしみる程度であれば「象牙質知覚過敏症(ぞうげしつちかくかびんしょう)」いわゆる知覚過敏の場合もあります。

むし歯治療の段階に症状

  • Step01
    エナメル質のむし歯(C1)

    歯の表面にある「エナメル質」が酸によって溶けはじめ、白く濁ります。むし歯としてはごく初期なので、神経が通っていないエナメル質に対しては痛みなどの自覚症状はありません。

    治療法:コンポジットレジンによるむし歯治療

    むし歯に冒された部分を削り、レジン(歯科用プラスチック)を詰めて治療します。

  • Step02
    象牙質のむし歯(C2)

    エナメル質の内側にある象牙質までむし歯が進行した状態。冷たいものや甘いものがしみるようになり、ときどき痛むこともあります。

    治療法:象牙質のむし歯の治療

    むし歯に冒された部分を削り、インレー(詰め物)で補います。

  • Step03
    歯の神経のむし歯(C3)

    神経までむし歯が到達している状態です。ズキズキと激しい痛みを伴うこともあります。
    基本的には、神経を取る必要がありますが、神経を除去すると歯の寿命は短くなってしまいます。

    治療法:根管治療

    神経を除去し、神経が入っていた管(根管)の内部を消毒して薬剤を詰める根管治療を行い、クラウン(被せ物)を被せます。

  • Step04
    歯根まで達したむし歯(C4)

    歯の大部分が溶けてなくなり、歯根までむし歯に冒された状態。神経が死に、痛みはなくなりますが、歯根部に膿が溜まると再び痛みが出ます。

    治療法:抜歯した場合の治療法

    多くの場合、抜歯が必要です。抜歯後、入れ歯やブリッジ、あるいはインプラントなどで失った歯の機能の回復を図ります。

根管治療の重要性

歯の象牙質の内部には、神経や血管などが歯髄腔と呼ばれる組織があります。歯髄腔は歯の根にある根管と繋がっています。むし歯の進行が進み、歯髄や根管が細菌に感染すると、歯を守るためにも根管治療が必要です。根管治療は、細菌に感染した血管や神経を取り除き、根管内を清掃・消毒する処置です。ただ、根管内は暗く複雑な構造を持っているため、再発を防ぐためにも丁寧に細菌感染部位を除去する精密さが求められます。

定期検診で早期発見の予防対策が大切です

歯を一本でも失ってしまうと、食事や会話など日常生活に様々な不便が生じます。また、歯並びが悪くなったり、運動機能に支障が出たりと健康面にも悪影響を及ぼすリスクも高いのです。
当院では、できる限り歯を残すことを一番に考えて、患者様が健康な生活をキープできるようサポートしていきます。むし歯になったとしても、本当に初期の段階ならばクリーニングとセルフケアを徹底すれば、むやみに削らずに済みます。ぜひ歯が悪くなる前に定期的な検診を行うようにしましょう。

歯周病について

歯周病は、細菌の塊であるプラーク(歯垢)によって、歯周組織に炎症がおこる疾患です。厄介なのが症状の現れにくさ。歯茎の腫れや起床時のお口のネバつきなどはありますが、痛みはほとんど生じません。また、歯茎の炎症に関しても一時的に治まることがあります。
しかし、自然に治ることはなく、放置していると、徐々に深刻な症状を引き起こしてしまうのです。痛みや口臭などに気づいたときには、歯を支える骨が大部分溶けているケースも数多く見受けられます。歯周病は風邪のように休息をとっても完治しません。無症状のうちから予防・メインテナンスを心がけることが重要です。

歯周病が全身の健康に影響する

歯周病菌の悪影響は、お口の中だけにとどまりません。歯周病が進行すると、歯周組織の血管から全身に細菌が運ばれるようになります。結果として、炎症を引き起こしたり、血栓ができやすくなったりするのです。実際、歯周病が心臓病、糖尿病、肺炎など様々な全身疾患のリスクを高めるといった研究結果が明らかになっています。歯周病予防のために定期検診を受けることは、全身の健康を維持するためにも欠かせないことです。

心臓病

動脈硬化症や大動脈瘤などの心臓病にかかった方の細胞を検査したところ、歯周病の原因菌が発見されたという報告があります。歯周病によって血栓リスクが上昇し、心臓の血管がつまりやすくなると言われています。

糖尿病

糖尿病の患者様は、高血糖状態になり、血管にダメージが蓄積します。そのため、歯肉炎を起こしやすい傾向があります。また、反対に歯周病を罹患している方は、糖尿病治療薬であるインスリンが効きにくく、症状を悪化させてしまうといった研究結果も指摘されています。

肺炎

シニアの方は喉の筋力が低くなると、食べ物が間違って気管支に入ってしまうことがあります。その際、口の中の細菌も肺に入り込み、深刻な肺炎を引き起こしてしまうことがあるのです。これを誤嚥性肺炎と呼びます。高齢になってもお口の中を清潔に保つことで、肺炎のリスクを減らせると言われています。

早産

歯周病に罹患している妊婦さんは「早産」や「低体重児出産」のリスクが高い傾向にあります。これは特定の歯周病菌が子宮の収縮を促す成分を出すためと言われています。妊娠安定期には、できるだけ定期的に歯科医院へ来院するようにしましょう。

歯周病の進行

  • 第一段階
    歯肉炎

    歯と歯ぐきのすき間(歯周ポケット)に歯垢や歯石が付着したままの状態が続くと、細菌によって歯肉が炎症を起こします。
    歯肉炎だけであれば歯科医院で歯垢や歯石を除去して歯みがきでケアすることで治癒します。

  • 第二段階
    軽度歯周炎

    歯肉炎が進行して、歯を支えている顎の骨まで感染し始めた状態です。痛みなどの自覚症状がほとんどないため気づきにくいのですが、口臭などが気になることもあります。この段階で治療ができれば、あまり時間をかけずに治癒が可能です。

  • 第三段階
    中等度歯周炎

    炎症がさらに進行して、歯ぐきが赤く腫れるほか歯みがきの際に出血するようになります。顎の骨も溶け始めてしまい、口臭も出てきます。歯周ポケットの深さは4~5mm程度まで進行します。
    歯肉炎だけであれば歯科医院で歯垢や歯石を除去して歯みがきでケアすることで治癒します。

  • 第四段階
    重度歯周炎

    歯ぐきが炎症を起こすだけでなく、顎の骨が半分以上まで破壊されてしまった状態を指します。歯みがきによって歯ぐきから出血するだけでなく、膿が出たり口臭が強くなったりします。歯周ポケットの深さは5mm以上になっています。

小児歯科について

小児歯科は、主にお子様のむし歯予防と歯並びを意識した治療を行っていきます。特に歯質が安定していない乳歯は、永久歯に比べてむし歯になりやすいのが特徴です。そのまま放置すると、大人になってからもむし歯になりやすくなったり、かみ合わせに悪影響を及ぼしたります。
そのため、できるだけ早めに治療を行うことが大切です。当院では治療の際に、無理やり抑えつけることはしないよう心がけています。
もし子供の頃に、いやいや治療をされると、歯科に対して恐怖心が生まれてしまい、成人してからも歯科医院に通わなくなってしまうケースが多いからです。当院では、お子様や親御さんと時間をかけてコミュニケーションをとり、少しずつ歯科医院に慣れていただけるような方針を取っています。小児歯科は、歯が生え始めた頃から受診できますので、気になることがあればいつでもご相談ください。

治療の進め方

準備期間

お子様と同じ目線に立ち、わかりやすい言葉でお話するよう心がけています。少しずつ歯科医院に慣れていただき、自分から治療を頑張れるようにしていくのが目標です。「歯科医院」=「怖くない」と思ってもらえるように、医師・スタッフが丁寧に接していきます。

治療期間

基本的には、むし歯の予防処置をメインに行っていきます。具体的には、定期的なフッ素塗布、むし歯菌の検査、歯並びの管理などです。もしむし歯があった場合も、まずは歯科医院に慣れてもらってから、ゆっくり治療を行っていきます。歯科検診後、どこの歯科医院に行こうか迷っている親御さんはぜひ当院までご相談ください。

予防期間

むし歯の予防、再発防止のため、歯のクリーニングやフッ素塗布を定期的に行っていきます。また、口腔内の健康を維持するには、歯科医院での予防治療だけではなく、正しいブラッシングも不可欠です。そこで、歯磨きのアドバイスなども適宜行い、健全な永久歯の生え変わりをサポートいたします。

小児歯科の予防処置

シーラント

生えたばかりの奥歯は歯質が弱く、高さも不揃いのため、溝の部分がむし歯になりやすい傾向にあります。そこであらかじめ奥歯の溝を埋めて、むし歯対策を行うことがあります。これがシーラントです。基本的に奥の永久歯が生え始めた時期に行います。

フッ素塗布

シーラントと同様、小児歯科でメインとなる予防処置です。フッ素を塗布すれば、再石灰化が促進されて、歯質を強化できます。また細菌の繁殖を防ぐ効果もあります。定期的にフッ素塗布を行い、むし歯に負けない強い歯を目指しましょう。

ブラッシング指導

大人の方でも正しいブラッシングができている人は少数派。ぜひお子さんの内に丁寧な歯磨きを覚えましょう。当院ではお子様が楽しんで歯磨きを行えるよう、歯科衛生士が丁寧にレクチャーいたします。

歯科の訪問診療について

当院の歯科医師や歯科衛生士がご自宅、有料老人ホーム、グループホームなどに伺い、歯科医療を提供いたします。訪問診療には様々な取り決めがあります。月に2回以上、事前に決めた場所に訪問し、検査、診察、治療、薬の処方などを行っていくのが原則です。また、伺える範囲は保険で決まっており、当院から半径16km以内の場所にお住まいの方が対象となっています。

訪問診療の対象者

  • 病気・けが、体の麻痺等でご家庭や施設等で療養中の方
  • 寝たきりのお年寄りの方、筋力の低下や通院が困難な方
  • 身体的障害により通院が困難な方
  • 歯科がない病院に入院中の方

訪問診療対応範囲

歯科医院で受ける治療と変わらない治療

近年の訪問診療で対応できるのは口腔内のケアやむし歯・歯周病の予防だけに留まりません。レントゲン撮影をもとに、むし歯の治療、入れ歯の作製・調整などにも対応可能です。森上歯科でも様々な器材を導入し、歯科医院への通院が困難な方のために、院内診療と同じレベルの治療を提供いたします。

ポータブルユニット

訪問診療専用の持ち運び可能な機械です。
歯を削ったり、歯に付着した歯石を除去する際に使用ができます。コンパクトですが、診療室と同じレベルの診療が可能です。

当院の主な訪問治療内容

むし歯治療

むし歯予防だけではなく、むし歯を削ったり、補綴物(詰め物や被せ物)を入れたりする治療も行っていきます。お体の状態によって、無理のない範囲で治療計画を作成しますのでご安心ください。

歯周病治療

口腔内の歯垢や歯石を取り除き、お口の中をクリーニングしていきます。口腔ケアを続けることで、お口の中の細菌数が減少し、歯茎の炎症を抑える効果が期待できます。

入れ歯の作製・調整

「入れ歯が合わない」「食べ物が噛み切れない」「装着すると痛い」などのご要望に対応しています。新しい入れ歯を製作したり、使っている入れ歯を調整したりと柔軟に対応いたします。

口腔内の清掃

口腔内のクリーニング、歯磨きのアドバイスなどそれぞれのお体の状況に合わせて行っていきます。主治医の先生と相談し、重度の疾患をお持ちの方、寝たきりの方などに適した口腔ケアを提供いたします。

※ご紹介した治療内容は一例ですので、お口の中のお悩みには可能な限り対応させていただきます。

ページトップへ戻る